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指名検索を増やすには?SNS・UGC施策と効果測定の進め方

lit.link Boost編集部公開日: 2026-09-07読了目安: 約10分

動画が多く再生されても、商品名を覚えてもらえなければ、その後の検索や購入につながらないことがあります。指名検索を増やすには、接点を増やすことに加えて、何という名前で探せばよいかを伝え、検索した人が必要な情報へたどり着ける状態を整えることが大切です。

この記事では、SNSやUGCを使う場合の設計と、検索の変化を確かめる方法を紹介します。

指名検索とは

指名検索は、企業名、ブランド名、商品名など、特定の対象を指す言葉を含む検索です。商品名だけでなく、「商品名 使い方」「ブランド名 口コミ」のような組み合わせも含めて確認できます。

検索には購入以外にも、使い方、店舗、サポートなどの目的があります。そのため、指名検索が増えたことと、購入意向が高い人が増えたことは同じではありません。どの言葉との組み合わせが増えたかまで見ることが大切です。

1. 覚えてほしい名前と利用場面を揃える

動画、投稿文、プロフィール、商品ページで使う正式名称を揃えます。略称や読み方が複数ある場合は、よく使われる表記も把握しておきましょう。

名前だけを繰り返すよりも、「いつ、誰が、どのように使う商品か」が伝わる構成を考えます。機能、サイズ、使い方など、検討する人が知りたい情報と名前を結びつけます。

覚えてもらいたいのは「名前」だけでなく「名前と用途の組み合わせ」です。視聴者が後から思い出す手がかりは、ブランド名そのものより「朝に飲むやつ」といった場面の記憶であることが少なくありません。名前を出す回数を増やすより、名前と場面をセットで提示する構成を検討します。

2. 商品の利用者に合う発信者を選ぶ

クリエイターを起用する場合は、フォロワー数だけでなく、商品を使う場面が普段の投稿に合うかを確認します。広く見られる動画でも、視聴者と商品の対象が離れていれば、商品への関心に結びつかないことがあります。

生活者の自然な投稿と、企業が依頼するPR投稿も区別します。PRでは、広告であることが明瞭に伝わる形で、本人の体験や商品の情報を整理してもらいます。

3. 検索した後に読むページを整える

商品名で検索したとき、公式の商品ページにたどり着けるかを確認します。タイトルと本文に名称を自然に含め、用途、価格、購入方法、配送や返品など、判断に必要な情報を整理しましょう。

動画で見た内容と販売ページの説明が食い違うと、読者が迷います。商品の特徴や使い方に加え、動画のコメントで繰り返し質問される点をFAQに反映すると、情報を探しやすくできます。

4. 施策の前に、測る言葉とデータを決める

正式名、読み方、略称、よくある表記違いを検索語のリストにします。同じ名前の別サービスがある場合は、その検索まで混ぜないよう確認します。

Search Consoleの見方はGoogleの検索パフォーマンスレポート、Google Trendsのデータの性質は公式ヘルプで確認できます。

確認したいこと 主なデータ 読み取りの注意点
検索結果で自社が表示・クリックされたか Search Consoleのクエリ・ページ 自社プロパティの検索実績。市場全体の検索数ではなく、一部クエリは表示されない。
サイトを訪れた人が何をしたか GA4の流入・ページ・完了イベント 取得できる範囲の行動。指名検索した人すべてを個別追跡できるわけではない。
相対的な検索関心が変わったか Google Trends 条件内で正規化された相対値。検索回数・訪問者数・売上へ換算しない。
購入が増えたか 注文・返品などの確定データ 値引き、広告、在庫、季節性など他の変化も確認する。

「指名検索数」と言っても、取得元によって数えているものが異なります。3つの道具を役割で使い分けます。

Search Consoleの検索パフォーマンスレポートでは、クエリ・ページごとの表示回数、クリック数、CTR、平均掲載順位を確認できます。ブランド名を含むクエリで絞れば推移を追えますが、得られるのは自社サイトが検索結果に出た分だけで、件数の少ないクエリは表示されません。

キーワードプランナーでは、キーワードごとの月間平均検索ボリュームの目安を確認できます。範囲付きの概算のため、規模感を掴む参考値として扱います。

Google Trendsは、指定した期間・地域の中で最大値を100として正規化した相対値です。季節性の把握には向きますが、検索回数や売上へ換算しないようにします。

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仮定の計算例:指名検索の変化を数字で追う

架空の数値で、施策の前後をどう並べるかを確認します。実際の実績ではなく、読み取り方を示すための仮定の計算例です。前提は、ショート動画PRを5本公開し、Search Consoleでブランド名を含むクエリに絞って公開前28日と公開後28日を比較した場合です。

指標 公開前28日 公開後28日
指名クエリの表示回数 12,000 18,000 +6,000(+50%)
指名クエリのクリック数 4,800 6,300 +1,500(+31%)
CTR 40.0% 35.0% −5.0pt
商品ページのCV数 96 118 +22

表示回数は50%増えていますが、CTRは下がっています。検索した人が増えた一方で、検索結果に出たページが求めていた情報と合っていなかった可能性が考えられます。表示されたページとクエリの組み合わせを確認し、公式ページのタイトルや説明文、FAQを見直す順になります。

なお、この差をすべて動画施策の効果と断定することはできません。前後比較は状況の記録であって、因果効果の測定とは異なります。

UGC・クリエイターPRとの関係

指名検索は、名前に触れる機会の量に左右されます。生活者が自発的に投稿するUGCは量とタイミングを企業側で管理できない一方、依頼するPR投稿は本数と時期を設計できますが、広告であることが明瞭に伝わる表示が必要です。両者は代替関係ではなく、役割が異なります。

UGCの定義と企業側での扱いはUGCとは?の記事、投稿素材を広告として配信する場合の考え方はUGC活用の動画広告の記事で整理しています。

実務では、PR投稿で名前と利用場面を提示し、コメントや二次的な投稿から実際に使われている呼び方を拾い、その言葉を商品ページやFAQに反映し、Search Consoleでクエリの推移を確認する順で組み立てると検討しやすくなります。

UGCを増やす目的で投稿を依頼する場合、依頼した時点で企業の依頼による投稿になります。「自然発生した口コミ」として見せる設計は避け、広告であることが伝わる表示を行います。判断基準は景品表示法の指定告示(2023年10月1日施行)と消費者庁の運用基準で確認します。

よくある誤解

誤解1:指名検索が増えれば売上も増える:指名検索には、使い方の確認、店舗やサポートの検索も含まれます。検索が増えても購入が動かない場合は、検索語の中身、着地ページ、価格や在庫を分けて確認します。この論点は再生数は伸びたのに売上が動かないときの記事でも扱っています。

誤解2:Trendsの上昇幅がそのまま検索回数の伸び:Trendsは正規化された相対値で、実数ではありません。期間や地域の指定を変えると数値も変わります。

誤解3:Search Consoleの数値が市場全体の検索数:出るのは自社サイトが検索結果に表示された分だけです。競合ページだけが表示された検索や、件数の少ないクエリは含まれません。

5. 比較条件を揃え、次の改善を決める

開始前、実施中、終了後を同じ日数や曜日構成で比べます。開始前28日・終了後28日などを目安に、購入サイクルや販売期間に合わせて調整しましょう。

同時に広告、セール、テレビ露出、新規出店などがあれば記録します。前後で検索が増えても、その差をすべて今回のSNS施策の効果と断定することはできません。

再生は増えたが検索が変わらない場合は、名前の伝え方や視聴者との相性を確認します。検索は増えたがサイトへのクリックが少ない場合は、表示されるページや検索意図を確認します。訪問は増えたが購入が変わらない場合は、在庫、送料、説明、購入手順を点検します。段階ごとに見ることで、修正する場所を絞れます。

発注前チェックリスト

クリエイターへ発注する前に、次の項目を決めておくと公開後の検証がしやすくなります。

確認事項 決めておく内容
使用する名称 正式名称、読み方、略称、表記ゆれの許容範囲。
名称の提示方法 発話、字幕、キャプション、プロフィール欄のどこで出すか。
併走施策の記録 広告、セール、在庫、メディア露出、店舗展開の予定。
伝える利用場面 いつ・誰が・どう使う商品として説明してもらうか。
計測用の設定 専用URL、パラメータ、クーポンコードの有無。
広告表示 媒体の表示機能と本文表記の運用、確認担当。
対象クエリの定義 指名検索として集計する語のリストと、除外する語。

指標の置き方はインフルエンサー施策のKPI設計と効果測定の記事も参考にしてください。

まとめ

SNSで名前と利用場面を伝え、検索結果と商品ページを整え、検索から購入までの指標を分けて確認します。施策の成否を再生数だけで決めず、次に変える訴求や導線を明確にしましょう。

インフルエンサー施策の始め方や費用の考え方はインフルエンサーマーケティングとは?始め方・費用・効果測定、食品・D2C商品での検索・購入導線の作り方は食品・D2Cのショート動画PRの記事も参考に、目的に合う計画を立ててください。指名検索・送客の計測設計のご相談は、まずは無料相談からご確認ください。

参考

  • Search Consoleヘルプ「検索パフォーマンス レポート」 https://support.google.com/webmasters/answer/7576553
  • Google Trendsヘルプ「Google トレンドのデータについて」 https://support.google.com/trends/answer/4365533
  • Google 広告ヘルプ「キーワード プランナーについて」 https://support.google.com/google-ads/answer/7337243
  • アナリティクス ヘルプ「トラフィック獲得レポート」 https://support.google.com/analytics/answer/9143382
  • 消費者庁「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/
  • e-Gov法令検索「不当景品類及び不当表示防止法」 https://laws.e-gov.go.jp/law/337AC0000000134

よくある質問

再生数が増えれば指名検索も増えますか?

必ず増えるとは限りません。視聴者との相性、名前の覚えやすさ、商品への関心、他の接点などで変わります。再生と検索を分けて計測しましょう。

Google Trendsの数値が2倍なら検索数も2倍ですか?

Trendsは選択した条件の中で相対的に示すデータです。実際の検索回数や売上が2倍になったとは判断できません。取得条件を揃え、他のデータと合わせて変化を確認します。

施策の前後で検索が増えていれば、施策の効果と言えますか?

それだけでは判断できません。同時期の広告・セール・テレビ露出・新規出店などがあれば記録し、他の要因の影響を切り分けたうえで確認する必要があります。

指名検索数はどこで調べられますか?

自社サイトが検索結果に表示・クリックされた実績はSearch Consoleのクエリで確認できます。市場全体の検索需要の目安はキーワードプランナー、相対的な関心の推移はGoogle Trendsで見られます。3つは取得元も定義も異なるため、同じ数値として扱わないようにします。

指名検索が増えるまでどれくらいかかりますか?

商材、価格帯、購入サイクル、接点の量によって異なり、一律の期間は示せません。短期の変動で判断せず、同じ日数・同じ曜日構成で複数期間を比較し、他の要因の記録と合わせて確認します。

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